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ケータイからの閲覧推奨。 主にTRPGの話ばかりです。 セッション後のよその子うちの子二次創作とか、リプレイとか。 本文前に注意書きがあると思うので、お気を付け下さい。
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ツイッターにてごまふ先輩から頂いたSS用お題を消化しました。もぐもぐ。
続き表示の仕方がわかりません。
 
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誰かの意思で動かされる事が大嫌いなんだ。

ボクは、産まれた時から天才だった。魔法が使えて時が戻せて力が強くて全てのことが解ってた。勇者に選ばれ神は祝福妖精が端から従い悪魔の血を引いていた。しかしボクは知っていた。全ての運命を知っていた。


 勇者に選ばれたなら魔王を倒し、神の祝福によって降りかかる災厄を排除して、妖精の囁きで世界を導き、次の魔王の座を争う戦いに巻き込まれなければいけない。誰かのために。恵まれたから、選ばれたから、力を貸して貰っているから、そういう血をもっているから。

まったくもってくだらない。

 ボクは屋上から飛び降りた。そんな運命まっぴらだ。

落ちてる最中に思ってしまった。「待てよ、これも運命か?」

 もしかしたらボクがこの運命に耐えきれずに死ぬ事も、世界とやらが決めたんじゃないか?こんな出鱈目なエラーはデリートされるもんだと相場は決まっているんじゃないか?

 ボクは華麗に三回転半の着地を決める。死んでたまるか。

 

 だがしかしどうするボク。運命とやらは待っている。このままだと世界を救う必要が来る。母さんに「勇者、起きなさい。王様がお呼びよ」なんて呼ばれる朝が。神とやらが降臨して神々しい光を背に顔も見せずに言うんだ「お前は選ばれたのだ」嫌になって風に当たってたら言われるんだろ、聞こえるか聞こえないか解らない音で「このままじゃ世界が危ないわ」そんで最終的に悪魔が家にやってきて「お前は次期魔王になるのだ」なんて言ってくる。知ってるぞボクは全部知っているんだそんなもんは糞喰らえだよふざけんな!

 ……そんな事を思ったのが大体10年くらい前。今朝も母さんが部屋のドアを叩く。「…… …   … ……?」何を言っているのか解らない。解りたくもない。わかっちゃいけない。ボクはここから動かない。部屋から出ず神を見ず妖精の声を聞かず悪魔と会わず力を少しも使わずに、ただ閉じこもっていれば良い。そう気付いたボクは天才だ。歯車はぴくりとも動かない。もう何にも縛られない。運命なんて、知るもんか。

 

『だから、鎖を噛み切った』
ざまぁみろ。

 

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photo by 七ツ森  /  material by 素材のかけら
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